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修道院のお菓子

ポルトガルの地方に行かなければ食べることのできなかった『修道院生まれの菓子』。そうした修道院菓子をオーナーシェフ パウロ ドゥアルテと妻のトモコ ドゥアルテの手により、産地や素材にこだわって再現しました。味覚でポルトガルの伝統に思いを馳せながら、旅をしてみませんか。

ポルトガルの修道院菓子について、詳しく知る

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ポルトガルの修道院菓子について

ポルトガル菓子は、
黄身がもったいないから生まれた?!

卵黄と砂糖をふんだんに使ったポルトガルの伝統菓子のルーツは、修道院にあるといわれています。

ドゥシェーズシュ Ducheses
ポルトガルの菓子店でよくみかけるシュー菓子。カスタードクリームと生クリームを絞り、鶏卵そうめんを飾りつけたもの。カステラ ド パウロ京都本店でも食べられますよ!

当時はとっても貴重だった卵と砂糖ですが、養鶏や養蜂が行われていたり、修道女になる人が持参金として鶏と卵を持ち込む風習があったりと、修道院では比較的容易に手に入れることができたそうです。

また当時の修道院では、ワインの澱を取り除いたり、僧服やシーツの糊付けのために大量の卵白が使われていました。残った卵黄を活用しようと、甘味料と組み合わせた菓子作りの文化が修道院で育っていったというのが、ポルトガル菓子の発祥といわれています。

世界遺産 ジェロニモス修道院
独特な装飾建築と回廊で有名な、世界遺産 ジェロニモス修道院 Image by teojab from Pixabay

献上菓子から
庶民の菓子へ

中世の時代ポルトガルの修道院は、王族や貴族が国内を旅する際の宿泊施設としての役割も果たしていました。そのため、どこの修道院でも高貴な人のもてなしの質の向上に努めていたそうです。

つまりポルトガル菓子は、修道院の「もったいない事情」から生まれ、献上菓子として洗練されていったという訳なのです。

そんな修道院菓子が一般に広まるようになったのは、1834年にドン・ぺドロ王が発した修道院廃止令に端を発します。

修道院に権力が集中することを恐れた王のこの勅令により、ポルトガルの修道士や修道女は生活の場と仕事を失い、貴族に仕えたり菓子作りを教えたりすることで生活の糧を得るようになります。そのようにして特権階級のものだったお菓子が広く人々に知られることになり、今日ポルトガルの各地で伝統菓子として根付くことになっていったのです。

ポルトガルに
思いを馳せながら

現在もポルトガルでは手間暇のかかる修道院生まれの伝統菓子は、ドーセイラ(菓子を作る女性)とよばれる女性たちによって作り続けられています。

中北部アロウカの大きな長方形のパォンデローを切る準備をするドーセイラ。
中北部アロウカの大きな長方形のパォンデローを切る準備をするドーセイラ。
村の共同窯でパンを焼く女性たち
村の共同窯でパンを焼く女性たち

カステラ ド パウロがお届けするそんな修道院菓子は、オーナーシェフが真心を込めてつくる9つの味。コーヒーや紅茶・お抹茶のお供として、ポルトガルの伝統に思いを馳せながら召し上がっていただけたら幸いです。

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